やってしまった私の失敗と反省
英語を教え始めて2年半が過ぎました。
私には最初の頃から現在も一貫している ある想い があります。
それは・・・・・・・
「英語が話せるようになった事で人生が好転したという人を増やしたい」
これは私の中では生涯変わらぬ強い気持ちです。
そしてその学びの過程にはワクワク感や「楽しい」「面白い」「これならやれるかも」と思えるようなエッセンスがないと継続は難しいというのが、綺麗ごとではなく本音ではないでしょうか?
私は一生懸命、人よりも多くの努力をして今があります。 それでも、その熱意は時に高くなる時もあれば、物凄く弱くなり、何の単語も覚えようとしない時もありました。
英語は1か月ごときでパッと喋れるようにはなりません。 比較的長いスパンになる学びです。
だからこそ、継続可能と思える楽しい気持ちを抱いて頂けるようなレッスンを心掛けているつもり・・・・・・・でした。
子供達に気付かされた大事な事
小学生から英語を始めていても、習得状況には個人差があります。
それは英語に限らず誰でもありますね。
ですが、本格的に始まる中学からの授業は文法が急激に難しくなっていきますし、長文読解が始まります。 授業も週3日程増えます。
かたや、私の教室では週1回。 とても追いつかない。
この急激に難しくなっていく英語に苦悩する中学生達を見て、少し焦りが出てしまってました。
この数か月は「あれも早く覚えさせないと!」「これもまだ教えてない」だからもう少しスピードアップしないといけない。
この気持ちが 英語は楽しいものだよ と教えてあげるよりも優先されていた事に自分で気づいてなかったんです。
今週、レッスンが終了した時にある男子生徒が言いました。
「ねぇ、瑠美。最近ゲームやってなくない?〇〇ちゃんが入ってから一度もやってないよ。」
(私は生徒との間に「何でも気軽に話してもらえるように」という気持ちから自分の事を瑠美と呼んでもらっています。)
これを聞いた瞬間は、まるでハンマーで殴られたようにショックを受けました!
「そんなに長く?本当?」
一番新しく入った生徒に聞くと、そうだと言います。
何をやっているんだ、私は。。。。 「面白くないものを面白く!」という気持ちでレッスンを!と言いながら、一番大事な事を見失ってしまっていたなんて!
猛反省しました。。。。。
私は自ら自分の教室を 第二の学校のような場 にしてしまっていたなんて。
私が生徒達へ提供すべきは言語的な視点からではなく、コミュニケーションの視点から興味を持たせる事のはず。
学校では教えてくれない事 他では聞けない話 興味を持ってもらえるきっかけを与える事。
それこそが私がこれまで経験してきた多くの国の人々と仕事で学んだこと、海外生活、国際結婚をしていて気づく事 等が活かせるのではないのか!
何気なく口に出した彼の言葉は私の目を覚ませてくれました。
私は血迷っていた事を深く反省したと同時に、何が大切なのか?という本質を考えさせてくれた彼に心からの感謝をしています。
この出来事は生涯忘れる事がない位、私にとっては意味のある言葉になりました。
湧き上がる気持ちはエネルギーに
表現する という言葉は英語で express(エクスプレス)といいます。
この言葉は実は2つのパーツで構成されているんです。
ex という言葉と pressという言葉
exは 外へ という意味を持ち、pressは 圧縮する という意味を持ちます。
expressというのは 圧縮した気持ちを外へ出す つまり、表現する という意味になるんです。
では、何を圧縮しているのか?
それは「伝えたい。これを言いたい!話したい!」という気持ち。
つまり、ワクワクする気持ちや楽しい気持ち。 湧き上がる想いです。
英語でどんな事を話したいか? 大人の生徒さんであれば、トピックスは自ら話したい内容を準備する。 こうすると、非常に上達が早いです。
これらは何かをする時に素晴らしいエネルギーになります。
好きな事だったら苦痛に感じない 自らやりますよね。
こんな風に英語を感じさせる事 それが私の役割。
だから、楽しむ気持ちは決してなくしてはいけない。
そして、教えるこちらもまた、生徒にそう感じて貰えるように創意工夫をし続けなければいけない。
今回は教える側からの失敗と反省でした。