日本と海外では名刺に対しての扱いが全く違います
こんにちは。
Crossing Seasのバアル瑠美です。
春らしくなってきましたね。 今月はもう卒園・卒業を迎えられる方々をお持ちの方には特別な月ですね。 去年と同様、今でもコロナ禍で思い描いていた特別の日を迎える時のシチュエーションとは異なるかもしれませんが、可能かなぎりポジティブに捉え「この日を迎えられた幸せ」を味わっていただきたいと思います。
さて、先日のキッズレッスンで 実践的な英会話を習得してもらうのが一番なので 手作り名刺 を使ってのレッスンをしました。
表面には自分の名前を英語で記載してもらいました。 (今回は姓ではなく、下の名前のみ)
裏面には書きたい事を絵や数字などで描いてきてもらいました。 日本語の記入はNG。
例えば、誕生日を書くなら、数字で 12月3日生まれだと書きたい場合は、12/ 3と書きます。
好きな動物やペットが犬という場合は犬の絵。(好きじゃないという意味でも〇)
家族構成をそれぞれの家族の顔を描いたり。
自己紹介をする時に使用する為です。
生活の中で使う場面に重ねながら実践で習得することが成長への近道
私は元会社員ですので、沢山名刺交換をしてきました。 子供たちにも単なる自己紹介ではなく、自分のオリジナリティーを掛け合わせ、実践で習得してもらう事が一番の近道なので、「名刺交換アクティビティー」を考えました。
準備の為に事前に宿題として数枚のカードと見本を渡したのですが、とても楽しみにしてくれたようで「Rumi! I want to try! 」「Me too! 」と言葉が飛び出しました。
これはやる前からいい傾向です。
翌週になり、第一弾として 以下の流れでレッスンをおこないました。
1)A : Hello. B : Hello.
2) A : How are you? B : I’m good. How are you? A : I’m good.
3) A : This is for you. B : Thank you. This is for you. A : Thank you. (ここで自分の作った名刺を渡し合います。)
4) A : I’m 〇〇〇〇. B : I’m △△△.(名前を言います)
5) A : See you! B : See you!
人数と時間の関係で今回は名刺を渡して名を名乗り、すぐに分かれるというものですが、子供たちにとってはそれぞれの性格もちゃんと反映されたやり取りになるよう、実践英会話監督の私としてはチェックしていました。(笑) でも、子供は飲み込みが早く、必要以上に恥ずかしがらないのでとても良いものになりました。
せっかく、裏面にもいろんなものを描いてきてくれているので、今後も沢山利用していくつもりです。
外国人達と仕事をしてきて感じた 名刺 に対しての扱いの違い
日本社会において、名刺という紙っぺら一枚が持つその役割と重要性は沢山の方々がご存じかと思います。 所属している会社や自分のビジネスのいわば 顔 です。 単なる紙っぺらではありません。
初めてお会いする方には 挨拶を交わした後両手で「どこの会社の何という者なのか」をお伝えし、相手からのも同様に耳にしますよね。
その名刺も、すぐに名刺入れにしまうのではなく、机の上に置いておき、目の前の方々が複数名いらっしゃる際は、その並び順にそって卓上に置いたりもします。
訪問の際など自分の名刺を在庫切れ状態で初対面の方にお会いしたら、「やらかしてしまった!」という感情がきます。
でも、これは海外も日本と同じというわけではないということをぜひ覚えておいてくださいね。
日本人にとって、名刺は自分のビジネスの顔 では、外国人にとってはどうでしょう?
名刺交換などは殆どしないのが海外です。
日本人にとっての名刺の役割は既にお分かりいただけているかと思います。
では、外国人にとっても同じかというと、実はそうではないのです。
海外では名刺交換をすることは日本よりもかなり少ない頻度です。(*日本で仕事をする外国の方は、あくまで日本と同じように名刺交換をする事が多いです。外国の方同士での場合はまた違います。)
アポを取って企業へ出向いたとしても、握手をして簡単な自己紹介をし、着席しますが、そこで名刺は登場しません。
名刺が登場しないだけではなく、すぐに仕事の話をすることもありません。
必ず世間話を軽くしたり、共通の知人が居たりする場合にはその知人の話をしたり、最近のニュースの話などについてを話します。
興味深いのは、例えビジネスで訪れていて、初めてお会いするという関係であっても、ジョークを言ったりは普通にあるということ。
私はカナダにいた時、受講していたビジネス英語のクラスのカリキュラムで、1週間程度インターンとしてカナダの企業へ行った経験がありますが、(あまりに昔の事で、行った事もすっかり忘れていました。苦笑)その企業へ訪れてきた人達で名刺交換などは一度も見かけたことはありませんでした。
ビジネスで訪問していても、必ずスモールトークというのは大事にしていて、いきなり仕事の話をするのは逆に相手を身構えさせてしまうので良くないのです。
では、海外では名刺は使わないの?
海外にも勿論名刺はありますし、使用します。でも、それをお渡しするタイミングというのは、
仕事の話が終わって、更に今後もコンタクトを取るだろうなという事が見込まれる場合、リクエストして名刺を貰うという事があります。
日本はお会いしてすぐなのに対し、海外は帰る直前という事が多いです。
「そういえば、名刺ありますか?良かったください」みたいなカジュアルな流れになります。
日本に帰国し、某有名乳製品メーカーで勤務していた時に大きなプロジェクトがあり、フランスから数人の担当者が来日し、約4カ月程度一緒に仕事をしてきました。その時も名刺交換するときに彼らの口から出たのは「あぁ、そうだった。日本ではこうして名刺交換をするんだったね。じゃぁ日本風にやってみるとしよう。はじめまして、瑠美さん。〇〇〇〇〇です。XXXXを担当します。」と日本人がやるのを真似してペコペコしながら(笑)日本人風な名刺交換をしました。
彼らには日本人がそのように映っているのですね。
私はフランス語はできないので、コミュニケーションは英語でしたが、4カ月間毎日一緒に朝から晩まで一緒に仕事をしているので様々な文化や習慣の違いなどについて話をしたものです。
今から7年も前の話になったんだなと書きながら懐かしく思ってしまいました。
読んでいただきありがとうございました。
See you next time!