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前置詞の under 「Under the tree」と言われて答えた子供達の視点

今回は久しぶりに子供のクラスについて。
子供のクラスの幾つかでここ数回、徹底的に前置詞を多用してレッスンしているところがあります。
in / on / under / in front of / behind / next to / beside / by / among / between / over などです。

これらを用いて様々なアクティビティーをしていますが、今日は「なるほどー。そう来たか!」という子供の視点ならではの事があったので、そのことについて触れてみようと思います。

 

前置詞の under ~の下 Under the treeと言われたら?

通常使っている教材があるのですが、その中に 木の下に二人の人が立っている絵が絵が描ているものがありました。
この絵は私が下手なりに描いたものですが、こんな感じ。


前置詞については、ずっと使うものなので、分からなくなってしまう生徒が出ないように、ゆっくりと丁寧に何度も何度も行ってきており、ほぼ全員の生徒が under だけでなく、「あるべき姿・あるべき位置」をイメージできていたように私の目には見えていました。

この木の下に立っている二人の人の位置を 彼らは木の下にいますか? と聞いてみると意外な答えが返ってきたのです。

 

 

「だって、木の下には居ないから」

子供達が答えたのは「No, they are not under the tree.」
私はてっきり「Yes, they are under the tree.」と答えてくるだろうと予想していたのに、全員が No と答えたのです。

「え? 何で????」  はてなが頭の中に一瞬並びました。
1人ならまだしも、全員です。
ほぼ理解ができている子供達だっただけに 私の頭の中は急に大忙し。

そこで、彼らに理由を聞くと
「だって、木の下には居ないから。木の上に乗っているから on the tree」と答えるではあーりませんかっ!

「そう来たか・・・・・」
子供とは面白い視点を持っている生き物だとつくづく思います。 
では、どのようになっている状態ならば子供達は under the treeと感じるか? 
それはちょっと笑えるものでした。

 

子供達が抱いた under the treeのイメージとは?

Under the tree そのイメージは、どうやらこのような状態だと思ったというのです。

完全に木の根っこの下敷きになっているものです。(笑)

思わず大笑いしてしまった私ですが、「なるほどねー」とその視点の面白さに興味が湧いたのも事実でした。

この絵は私が下手なりに描いたものですが、
木の根っこよりも下ならば under the treeとイメージしたようですが、この状態はなかなか厳しいですよね。(苦笑)

木は確かに生き物ではありますが、根っこを私たちの脚のように上げて、人や物を踏み潰す事はできません。 怖いですね・・・・

何かを埋めるという事なら可能ですが、この絵を描いた後なので、それもまた・・・・(苦)

子供の視点の面白さに、新たな気づきをもらった日でした。