ブログ

その考え方が英会話向上を妨げている!と思わせる人に共通するものとは?

私はこれまで英語を使って11社の外資系企業で延べ32か国の人々と仕事をしてきた経験の中で、日本人の同僚達の英語の話し方で気が付いた事が幾つもあります。
私自身は帰国子女でもないし、英語は学生時代赤点でしたので、アメリカとカナダへ渡った時に喋れるようになったという背景があります。(つまり、決して優秀というわけではありません)

ですが、優秀である同僚達の英語の話し方と自分の話し方が随分と異なっているという事は、何となく気が付いていました。
そのビジネスマン人生の中で「もったいないなぁ」「残念だなぁ」と感じた事を書こうと思います。

「その考え方が英会話向上を妨げているよ!」と思わせる人とは?

私がお仕事をご一緒させていただいた方々は皆さん、とても優秀でした。
仕事自体は優秀でも、英語を使って仕事をするという事は、直接その優秀さはイコールにはならないものです。
お勉強ができる事と、実際に現場で実務を遂行する事は全く違うというのと同じです。

これは、あくまで私個人的な主観なのですが、「英会話向上を妨げているなぁ」と感じられる人にはある共通する考え方があることに気が付きました。

それは、皆さん優秀な故にお勉強もできたため
「正解」「正しさ」を求めてしまう傾向が非常に強い 
ということです。

これには日本の教育の仕方が関係しているなぁと思います。
学校で習った通り 教わった通り 正しい文法 単数形や複数形 等々  これが気になってしょうがない!という印象を強く持ちました。

実際に英語を教え始めてからも、本当に多くの生徒さんの口からでるのは 細かな点ばかり。
例えば、
「この行では単数形なのに、次の行では複数形になっていますが、何が違いますか?」
「ここには theは要りますか?それとも a ですか?」
「ここは過去形にしたのですが、現在完了形でないとだめですか?」
等です。

勿論、最低限の守るべきポイントはありますし、それが崩れてしまうと意味をなさないという時もあります。
ですが、私が声を大にしてお伝えしたいのは別の事です。 

 「正しい」よりも「伝わること」を優先することが大事

「正しい英語」が悪いと言っているわけでは決してありませんので誤解をしないでいただきたいのですが、それよりも「伝わること」を優先する事が大事だという考え方を持たないといけません。 結局、ここの考え方が変わらない限り、「間違えたら恥ずかしい」等と思ってしまい、結果として発語する事が減ってしまう事に繋がるからです。

一度で正確に言えなくても相手との言葉のラリーをぜひ楽しんで、ポジティブに捉えましょう!例えるなら、テニスをプレーする時に素晴らしく非の打ちようがないサーブをして、サービスエースを狙いたい気持ちは理解できますが、そうではなく、決められなかった場合(この場合で言うと、1回の自分の英語発言で相手が理解できなかった状態)でも、複数回相手とやり取りをして理解してもらった事もポジティブに捉える事。
そっちの方が会話というコミュニケーションが多く取れた と思う事。
むしろ、会話ではそっちの方が大事だったりしますよ! 「いい汗かいた。お互いに楽しかった」 そう思えるのでは?

 

結果として英会話が向上していきます

考えてみてください。 会話のラリーをするから 英会話 なのです。
言いたい事を1回で正確に言おうとしてしまうあまりに、途中でわからなくなってしまい、言えずに終わる。
テストでいうならば、100点を取ろうとして結果0点を取ってしまうということ。
人とやり取りするということこそが、コミュニケーションの本質ではありませんか?

ぜひ、正しい英語よりも伝わる英語ができるよう、考え方を変えてみてくださいね。
ストッパーが外れて、結果として英語が向上しますから。